座りやすい高さと立ちやすい高さの計測
動作特性
−平成10年度 NEDO20人計測−
1.目的
この計測は高さの異なる椅子への着座・起立に伴う体の負担感や、着座中の安定感、背もたれの効果、手すりの利用状況等を調査するために行った。
2.計測装置
(1)椅子:高さ可変台(400mm〜1500mm)天板を座面、高さ固定台(300mm)を床と見なし、座面高さを調節した。背もたれは座椅子で角度を調節した。
(2)手すり:径20mmのパイプ状、形状はH型で横のバー高さは可変
3.計測方法
この計測では被験者の身体寸法の違いを考慮して、座高計測時の座面高さを基準とし、その高さに対する比率で着座面高さを変更することとした。また、着座・起立時に利用する手すり(利用するかどうかは被験者に任せる)は各被験者に位置を設定してもらい、その位置を計測した。なお、ビデオにより着座・起立動作を記録した。
座面高さは、座高計測時の座面高さの-30%、-15%、0%、+15%、+30%に設定し、座面形状は平板および背もたれつき座椅子の2種類とした。
聴取した内観報告は次の2種類
(1)着座・起立時
(1)非常に楽、(2)まあまあ楽、(3)どちらともいえない、(4)やや負担がある、(5)非常に負担がある
(2)着座中
(1)非常に安定感がある、(2)まあまあ安定感がある、(3)どちらともいえない、(4)やや不安定、(5)非常に不安定