作業しやすい高さ、作業面上で手が届く範囲の計測
動作特性−平成9年度 NEDO20人計測−
1. 計測装置
2. 計測方法
(1) 計測姿勢:
立位および座位(座位の椅子高さは座高計測時の座面高とする)
(2) 計測内容:
押しボタン操作計測装置を被験者が作業面上の操作しやすい位置に置き、この装置を5〜10分操作することを前提として、操作のしやすさについて被験者の内観報告を得る。
(3) 計測方法:
作業台を1回あたり10〜20㎜ステップ的に変化させ、各ステップ毎に操作感に対する内観報告を得る。内観報告は「やりやすい」「まあまあやりやすい」「どちらともいえない」「少しやりにくい」「やりにくい」の5段階。
(4) 計測手順:
作業面を下方から上方に1ステップずつ移動させていき、最初に「やりやすい」の報告があった高さを記録し、「上昇側適正高さ」とする。さらに作業面を上昇させ、最初に「やりにくい」の報告があった高さを記録し「上限高さ」とする。
上限高さよりさらに1ステップ上昇させ、「やりにくい」高さであることを確認した後、1ステップずつ作業面を下降させていき、最初に「やりやすい」の報告があった高さを記録し、「下降側適正高さ」とする。さらに作業面を下降させ、最初に「やりにくい」の報告があった高さを記録し「下限高さ」とする。
次に「上昇側適正高さ」と「下降側適正高さ」の間で、前回操作と比べてやりやすくなったかどうかの報告をとりながら1ステップずつ作業面を変えていき、「前回と変わらない」「前回の方がよかった」高さを探す。最後に二つの高さのどちらがやりやすいかの報告を得て、「操作しやすい高さ」を決定する。
(5) その他:
計測した作業面高さは実際に操作した押しボタン装置上面高さとは異なるため、計測値+押しボタン装置の高さを最終数値することが必要である。