床面材質による歩行時の滑り感計測
体性感覚
−平成12年度 NEDO20人計測−
1.目的
歩行路の材質を変えたときの滑り感や歩きやすさの内観を調査する。
2.計測装置
1) 歩行路の作成:休憩場所から、体性感覚の計測を行う場所の間に、長さ5600mm、幅850mm、高さ50mmの木製の歩行路を設置し、その上面にPタイルや、畳、フローリング、カーペットを敷く。材質が替わったときの足裏感覚も計測するため、2種類の違う材質のものを歩行路の半分づつに敷く。
2) 上履き:滑り感は床面材質と履物との関係で大きく異なるため、今回の計測では布製の上履きを用いた。
上履きと床材との間の静止摩擦係数を次の表に示す。
床材の種類 | 静止摩擦係数 |
Pタイル | 0.23 |
フローリング | 0.40 |
フローリング(ワックスがけ) | 0.31 |
カーペット | 0.73 |
畳(横目) | 0.32 |
畳(縦目) | 0.21 |
3.計測方法
1) 実際に歩行してもらい、床材の種類ごとに歩行時の滑り感を聴取する。
2) 異なる床材の組み合わせ部分での滑り感、突っかかり感を聴取する。
3) またぎ越し段差の有無による滑り感の相違を聴取する。