凹凸記号識別の計測
体性感覚
−平成12年度 NEDO20人計測−
1.目的
目視しなくても、手触りで表面の凹凸や形状がわかるかどうかの計測を行う。
2.計測装置
計測に用いた記号を以下に示す。
押し圧力計測装置上に記号識別用装置をセットし、識別時の押し圧力を計測する。
記号識別用装置として(識別個数は記号なしを含めて20個)、押しボタンの操作面に取り付けたもの、およびフィルムに取り付けたものの2種類を用いた。
3.計測方法
(1)計測手順
作業台高さの調整 → 押しボタン装置表面記号の識別計測 → フィルム表面記号の識別計測 → 使用記号説明後の計測
(2)計測準備
1) 作業面の高さを座位で作業しやすい高さに設定する。
2) 操作状況解析のため、ビデオ撮影を行う。
(3)押しボタン装置表面記号の識別計測
1) スクリーンで視線を遮り、押し圧力計測用フォースプレート上に記号サンプルをセットする。
2) 被験者への教示(例)
・この計測は、手探りで凹凸や形がわかりやすいかどうかを調べるものです。
・スクリーンの向こう側に装置がありますので、指で触って記号があるかないか、もしあれば、出ているか引っ込んでいるか、どのような形であるかお聞かせください。
3) 計測装置制御ボックスで卓上計算器の重さを引いた値を初期値にするよう、ゼロリセットする。
4) パソコンに計測条件を入力し、計測可能な状態にセットする。
5) 最初のテスト位置に被験者の指を誘導し、その位置に記号があるかないか、もしあれば出ているか引っ込んでいるか、どのような形であるかを報告してもらい、記録する。
6) 次の位置で同様に識別してもらう。以下同様にして20回識別してもらう。
(4) フィルム表面記号の識別計測
1) 押しボタン装置表面記号の計測が終わったら、フィルムと入れ替えて、同様に計測を行う。
(5)使用記号説明後の計測
1) フィルム表面記号の計測が終わったら、再び押しボタン装置と入れ替える。
2) 記号一覧表を用いて、被験者にどのような記号が使用されているかを説明した後、再度計測を行う。
(6)計測の終了
1) 計測漏れや記入漏れがないことを確認し、被験者に終了を通知し、コメントがあれば聴取、記録する。