サイエンスイラストによる感性データベース研究会
感性科学は感性のメカニズムに注目していますが、それを基盤として感性の働きを応用することで得られるものも多いと考えられます。その一つが感性に働きかけて情報を受け取ってもらうための仕組みです。もちろん具体的な商品をアピールしたりするためにも役立つかもしれませんが、ここでは研究情報をより直感的にアクセスしやすくするために活用したいという考えがでてきました。感性語によって研究を意味づけする作業と研究内容を一目でわかるように図に表すという二つの柱を立てて組み合わせることによって感性データベースを作っていきたいと考えています。そのためには、研究内容の解釈と図示という二つの異なった専門能力が必要になります。そこで、この研究会では、この2点について今後どういう展開が可能なのか、研究していきたいと思います。
活動内容
この研究会は、以下の2つのWGで構成し、活動を実施します。
1.サイエンスイラストレーションWG(略称 SIWG)
(1)勉強会の開催
2ヶ月に1回程度のペースで、適宜講師を招いた勉強会を開催し、研究成果のイラストレーション化について学びます。
(2)オリジナル研究データのイラスト化
参加メンバーがお持ちの公開可能なデータを持ち寄り、(1)で学んだサイエンスイラストレーション技法を用いて各自でイラスト化を行います。イラスト化する研究データは、人間工学、人間生活工学に関するものであれば何でも結構です。
2.データベースWG(略称 DBWG)
(1)感性データベースの構築
1.(2)で作成したイラストを用いて感性データベースを構築します。感性データベースの構築にあたっては、HALデザイン研究所で試作したデータベースを元に、新たなイラストを加えて再構築していきます。
3.研究会(SIWG+DBWG)
(1)感性用語の抽出
2.(1)の感性データベースの構築にあたっては、1.(2)で作成したイラストに対して感性語の抽出を行う必要があります。感性語の抽出は全体研究会で行います。
(2)感性データベースの評価
2.(1)で再構築された感性データベースの使い勝手を評価します。
活動スケジュール
(主査 筑波大学 感性科学・デザイン学 教授 山中敏正)
(副主査 株式会社HALデザイン研究所 代表取締役 石本明生)
ただいま準備中です。