講師
長岡技術科学大学 産学融合トップランナー養成センター 特任准教授
野村 収作 氏
テーマ
洋の東西を問わず「病は気から」というように人間の心と体は密接に関連しています。しかしながら、この経験的に自明とも思える事象が科学的に検証されるようになったのはごく最近のことです。近年の分子分析技術の発展は目覚ましく、人間のあらゆる体液に含まれるごく微量のホルモンや免疫物質を定量できるようになりました。それと同時に「病は気から」のみならず、人間の精神状態によって体内に分泌される生化学物質が想像以上に激しく変化していることが分かってきました。表面的には平常を保っていても、体の中では生化学物質の嵐がおきている場合さえあります。
本セミナーではそうした生化学物質の変化を人間の精神状態を"客観的"に測るものさし(バイオマーカー)として利用しようとする試みを紹介します。特に唾液に含まれるホルモンを利用して、快・不快状態あるいは陽には意識にのぼらないような感性というべき現象の評価研究を紹介します。バイオマーカーは製品の評価はもちろん環境快適性評価においても独自の評価能を持ち、個々人の生活はもちろん社会・経済においても新しい価値評価基準を提供できると考えています。
講義項目
バイオマーカーとは
バイオマーカー研究の実際(色・香り・音楽・ストレス)
バイオマーカー研究の応用可能範囲(環境評価・人間関係・雰囲気)
特に受講をお勧めしたい方
特に企画、開発、設計、デザイン部門の方のご受講をお勧めします。
日時・時間数 | 12月9日(水)18時00分~20時00分(2時間) |
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場所 | ココデシカ Esta虎ノ門 RoomB |
受講料 | 1名につき8,400円 |
定員 | 20名 |
講義形式 |
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