コントラストと視力の計測結果
視覚機能
−平成8年度 NEDO20人計測−
1.被験者:高齢者12名(60代 5名、70代 5名、80代 2名)
若年者 8名(20代 4名、30代 4名)
2.結果の概要:
この計測では日常生活におけるものの見え方を計測するという観点から、通常使用している矯正具を用いて計測している。
文字と背景のコントラストは読みやすさに大きな影響を及ぼす。下図は背景色の違い(白、黒)、背景色と文字のコントラストの違いにより、近距離および遠距離生活視力にはどの程度の差が出るかを計測した結果である。
図の中には、文字色として無彩色(黒色、灰色)だけでなく、赤、黄、緑、青の4色の文字も含まれている。
図から分かるようにコントラストが小さくなると、生活視力が低下していく。また、色文字の場合、無彩色文字による計測結果のラインに比較的よく乗っており、色文字の計測をしなくても、背景色との輝度コントラストが同じ無彩色の計測結果から推定できることがわかる。