視覚に関係した日常生活の不具合点
視覚機能
−H09 HQL420人計測−
○調査対象者数:420名
ここでは、25〜34歳と75歳以上の集計結果を紹介する。
年代 |
25〜34 |
35〜44 |
45〜54 |
55〜64 |
65〜74 |
75〜 |
人数 |
45 |
42 |
33 |
110 |
111 |
79 |
○調査内容
視覚計測参加被験者に対し、記述式アンケートを実施した。
○調査結果
計測に参加された被験者に日常生活についてアンケート調査を行った。図に、加齢に伴う視覚機能の変化が生活面ではどのような不具合として出てくるかを示す。
この図は、左が「いいえ」右が「はい」であり、右に行くほど生活面での不具合を感じる人が多くなることを示している。
高齢者が不具合を感じている内、若年者との差が大きい項目として、近くの文字を読む行為が上げられるが、これは老眼の影響である。
また、高齢者では明るいところから暗いところへの移動や、暗い場所の歩行に不安を持つ人の割合が増えているが、これは、明るさの低下にともなう機能低下が若年者と比べて非常に大きいという今回の視覚機能計測結果と関連しているように思われる。
次に、色の見分けに関しては、緑色の色相変化弁別で高齢者は明るさの影響を受ける結果が得られている。しかしアンケートでは、ほとんど問題がない結果となった。実際には、暗いときの緑〜青の弁別機能低下があっても、被験者個人の意識としては設問のような状況を自覚していないものと思われる。