コントラスト変化と生活視力（H9-10 HQL 420人）

コントラスト変化時の生活視力計測結果

　○被験者数：420名

　　ここでは、25〜34歳と75歳以上の計測結果を紹介する。

年代	25〜34	35〜44	45〜54	55〜64	65〜74	75〜
人数	45	42	33	110	111	79

　○生活視力：通常使用の視力矯正具を用いた視力

　○遠距離視力： 3ｍ、計測可能な限界視力「3.0」

　○近距離視力：30cm、計測可能な限界視力「1.5」

　○視標面照度：1,000 lx（光源：蛍光灯）

　○データに関する注意事項：

　（２）の近距離生活視力は視標印刷の関係上「1.5」が上限のため、年代が低い層の視力は実際には図の値より高いものと思われる。

　○色文字の読みとりについて：

　平成８年度の「身体機能データ・ベースの構築に関する調査研究」報告書によれば、色を変えても輝度コントラストが同じであれば無彩色の場合と同じ視力になる。

　そこで、本計測においては、無彩色により輝度コントラストを変えた視標を作成し使用した。白背景、および黒背景に対する各色の視力はほぼ次表に相当するので、参考にされたい。

色

背景色：白

背景色：黒

黄

１５％

１５％

赤

５５％

５５％

緑

５５％

５５％

青

５５％

５５％

　○計測結果：

　次に示す図の内、左のグラフは生活視力を、右のグラフは視力をランドルト環の外寸に変換した数値を示している。

（参考）ランドルト環の外寸＝ 7.5 mm ×（視距離(ｍ) ／ 5ｍ）÷ 視力

　（１）遠距離（３ｍ）生活視力

　　　　・白背景に黒文字

　　　・黒背景に白抜き文字　

　（２）近距離（３０ｃｍ）生活視力

　　　・白背景に黒文字

　　　・黒背景に白抜き文字