単音節明瞭度
聴覚特性
−平成12年度実験計測−
1.目的
被験者の聴覚に関する基本特性を把握するため、単音節明瞭度の計測を行なった。また、後方から声をかけられたときと、前方から声をかけられたときの明瞭度の差を調査した。
2.計測方法
(1)計測手順
提示音量の事前確認 → 被験者入室・計測内容の教示 → 単音節明瞭度の計測
(2)事前準備
提示音量の事前確認を行う。(被験者に大音量の提示を行わないため)
(3)被験者入室・テスト内容の教示
1) 入室・着席し、被験者耳位置がスピーカー正面、中央高さ、前方1.5mの位置になるように椅子を調整する。
2) 被験者への教示(例)
・この計測は、「あ」「い」とか「きゃ」とかの一文字の日本語が、大きな声のときと小さな声のときにどの程度聞き取れるかを調べるものです。
・スピーカーから声が聞こえますので、聞こえたとおりに記入用紙にお書きください。書き方は、ひらがな、カタカナ、ローマ字など何でも結構です。分からなかった場合は、その欄は飛ばして次の欄に記入してください。
・最初は20字の練習をしますので、練習欄に書いてみてください。
・単語は3秒ごとに出てきますが、短いようであれば長くしますので、練習の後で言ってください。
(4)単音節明瞭度の計測
1) 音声提示装置により、100音節をランダムに提示する。
2) 終了後、提示音声の順序表をプリントアウトし、記入結果と照合し採点する。
3) スピーカー位置を後方もしくは前方に変更し、試験音レベルの確認後、次の計測を行う。