音を呈示した方向と聞こえた方向
聴覚機能−平成9年度HQL予備実験−
1.被験者数
合計:40人(10代 1人、20代 12人、40代 3人、50代 5人、60代 11人、70代 6人、80代 2人)
2.計測内容
被験者の周囲に配置した8個のスピーカーのいずれかから文章を提示し、聞こえた方向の申告内容を記録した。
3.計測結果
計測結果を図に示す。
上の図は騒音がない状態、下の図は騒音と提示されるシグナルの音が同じ大きさの時を示す。
図において「正面」や「後方」という表示は音が提示された位置を示し、記号は被験者が申告した方向を示す。図の外周に近いほど、多くの被験者が同じ回答であったことを示す。
したがって、例えば「左」の場合には、ほとんどの被験者が正解であったことを示している。
この図からわかるように、周辺に雑音がない場合にはほとんどの人が正しい方向を言い当てているが、騒音があると、耳がついている左右方向を除き、判断のミスが増えてくる。
特に前後方向は間違いやすくなる傾向がある。