作業時に呈示した音声の聞き取り調査


聴覚特性 −平成11年度実験計測−


 

1.目的

 日常生活における聴覚特性との関わりを計測するという視点から、単純な手指作業と複雑な判断作業を行ってもらい、その際に提示した音声の聞き取りとそれぞれの作業成績について調査した。

2.計測装置

 計測風景を以下に示す。



 単純な手指作業(押しボタン操作)


複雑な判断作業(旗あげゲーム)
3.計測方法

 (1)単純な手指作業時の聞き取り

押しボタン操作開始前に聞き取りの言葉(2音節単語)を指示した上で、押しボタン操作中にスピーカーから複数の2音節単語を提示する。操作終了後、提示された言葉内に指定した言葉が含まれていたかどうかの他、押しボタンの20秒間の入力数、誤入力数、入力時間を記録する。

 (2)複雑な判断操作時の聞き取り

HQL作成の旗あげゲーム(音声により「赤あげて、白さげて」等の指示を出した後画面上に画像を提示し、音声と画像が一致しているかどうかを入力する)開始前に聞き取りの言葉(2音節単語)を指示した上で、ゲーム実施中にスピーカーから複数の2音節単語を提示する。ゲーム終了後、提示された言葉内に指定した言葉が含まれていたかどうかの他、ゲームの正答数、誤答数、入力時間を記録する。 

 作業時に呈示した試験音声

内容:2音節単語10語(呈示間隔1.5秒)
呈示レベル:65dB(耳位置でのLAeq、60秒間)

旗あげゲームの指示音声

呈示レベル:65dB(耳位置でのLAeq、60秒間)