指定音と試験音が同じかどうかの判別
聴覚特性−平成12年度実験計測−
1.目的
周波数がどの程度変われば違う音として認識できるのかを調査する。
2.計測装置・計測条件
(1)試験音
1)種類:周波数125,250,500,630,1000,1250,1600,2000,2500,3150,4000Hzのサイン波
2)計測時間:1秒
3)提示レベル:55dB
3)指定音と試験音の組み合わせ
指定音 試験音 500HZ 125,250,500,630,1000,1250,1600,2000,2500,3150,4000Hzの中から1計測ごとにランダムに10個抽出し提示した。
このとき試験音の中には必ず1〜2個の指定音を含めることとする。1000Hz 2000Hz 3150HZ
(2)計測室
計測室の配置は周波数別の純音の高さ感の図を参照。
3.計測方法
(1)計測手順
提示音量の事前確認 → 被験者入室・計測内容の教示 → 指定音と試験音が同じかどうかの計測
(2)事前準備
提示音量の事前確認を行う。(被験者に大音量の提示を行わないため)
(3)被験者入室・テスト内容の教示
1) 入室・着席し、被験者耳位置がスピーカー正面、中央高さ、前方1.5mの位置になるように椅子を調整する。
2) 被験者への教示(例)
・この計測は、最初に聞いていただいた音と、次々に出てくる音が同じかどうかを判断していただくものです。
・スピーカーから最初にピーという音が2回出ます。その後、約5秒間隔でいろいろな音が出てきますので、それぞれの音が最初に2回聞いていただいた音と同じかどうかを判断していただき、同じであると思われたら○、違うと思われたら×を記録シートに記入してください。
(4)指定音と試験音が同じかどうかの計測
1) 乱数表にしたがって提示する指定音を選定し、5秒間隔で2回提示する。
2) 試験音を乱数表にしたがって5秒間隔で提示する。被験者に最初に聞いた音(指定音)と同じかどうかを評価してもらい、記録シートに○または×を記入してもらう。評価・記録に5秒以上かかるときは記録終了を確認した後に、次の試験音を提示する。提示回数は10回。
3) 1回の計測が終わったら、次の指定音で同様の計測を行う。4種類の指定音について2回繰り返す。テストは合計8回となる。
4) 計測漏れや記入漏れがないことを確認し、被験者に計測終了を通知する。コメントなどあれば、聴取、記録する。