再生系の違いによる明瞭度試験


聴覚特性 −平成11年度実験計測−


 

1.目的

 日常生活におけるスピーカーからの再生を含めた音声情報は何らかの歪みを持っており情報伝達に大きな影響を与えている。そこで、歪みを持つ音についての聞き取りを調査した。

2.計測装置

 計測システムを以下に示す。

 

 

3.計測方法

 スピーカーからの再生音を対象に、電子機器の特性として実際に起こり得るであろうと思われる歪み条件を試験用音源に付加し、歪みを持つ音源を下記に示す4種類作成した。

 

音声再生の際には ご注意下さい!




再生側の特性によって実際の
音とは異なる場合がございます。
オリジナル試験用音源
①1/30でクリップさせたもの
②カットオフ500Hzのローパスファイルターをかけたもの
③ローパスフィルターをかけ更にクリップさせたもの
④ビット数、サンプリング周波数を8bit、8kHzにしたもの     

上記試験音声を提示し、書き取りを行った。各文に含まれるキーワード(単語)に対する正答キーワード数を求め了解度とした。試験音声には意味のない文章、意味のある文章の2種類を用い、背景音のない場合と背景音のある場合の2種類の条件で計測 を行った。また、背景音にはファスルノイズを用いた。