肩関節
■計測方向
伸展・屈曲
■計測方法
1.基本姿勢
計測手順
(1) 被験者の腕が計測台の背もたれから外側に出るように深く座ってもらう。
(2) 腕を自然に垂らしてもらう。この時の手の平は内側向き。
使用機器
・計測台
注意事項
・計測台の座面と背もたれの角度は直角であること。
2.装具の装着
計測手順
肘関節固定装具を肘に来るように装着する。
使用機器
・肘関節固定装具
注意事項
・ベルトの締め付け強さは、計測中に肘関節が屈曲しないように締め付ける。ただし、前腕のうっ血には注意すること。
3.基準側傾斜計の装着
計測手順
胸部に傾斜計装着ベルトを装着し、基準側傾斜計を被験者の前面に装着する。
使用機器
・基準側傾斜計
・傾斜計装着ベルト
4.可動側傾斜計の装着
計測手順
(1) 肘固定装具の上に傾斜計装着ベルトを装着する。
(2) 可動側傾斜計を、肘関節固定装具の上から肘前面に装着する。
使用機器
・可動側傾斜計
・傾斜計装着ベルト
注意事項
・可動側傾斜計を装着する時、なるべく被験者の外側に装着する。
5.補正データの取得(角度初期値計測)
計測手順
計測者は被験者の肩関節が90度になるように静かに固定し、角度計のデータを取得する。
使用機器
・直角定規
注意事項
・補助者は直角定規を被験者の肩にあてがい、肩関節が90度になっているか否かを確認する。
6.屈曲方向計測開始肢位
計測手順
(1) 被験者に上肢を脱力するように指示する。
(2) 計測は脱力した位置から行う。
7.屈曲方向計測(計測回数3回)
計測手順
被験者に屈曲方向へ慣性力が働かないようにゆっくりと曲げてもらう。
注意事項
・計測開始のタイミングはオペレータの合図とともに可動してもらう。
・被験者に可動限界を感じた時点で、数秒間維持するよう指示する。
・計測終了のタイミングは、被験者が可動限界を申告した時点とする。
・腕が内転しないように気を付ける。
8.伸展方向計測開始肢位
計測手順
(1) 被験者に上肢を脱力するように指示する。
(2) 計測は脱力した位置から行う。
注意事項
・計測者はは被験者の背中が背もたれから離れないように、被験者の鎖骨を手で押さえる。
9.伸展方向計測(計測回数3回)
計測手順
被験者には伸展方向へ慣性力が働かないようにゆっくりと伸ばしてもらう。
注意事項
・計測開始のタイミングはオペレータの合図とともに可動してもらう。
・被験者に可動限界を感じた時点で、数秒間維持するよう指示する。
・計測終了のタイミングは、被験者が可動限界を申告した時点とする。