NITE 平成13-14年度人間特性計測データ

■計測方向

水平屈曲・水平伸展

 

■計測方法

１．基本姿勢

計測手順

(1) 被験者の肩甲骨が計測台の上部から出るように仰向けに寝てもらう。

(2) 頭は頭置き台にのせる。

(3) 手の平を上向きにする。

 

使用機器

・計測台

・頭置き台

 

注意事項

・計測台の座面と背もたれの角度は直角であること。

 

２．装具の装着

計測手順

(1) 肘関節固定装具を装着する。

(2) 肘関節固定装具に傾斜計装着ベルトを装着する。

 

使用機器

・肘関節固定装具

・傾斜計装着ベルト

 

注意事項

・ベルトの締め付け強さは、計測中に肘関節が屈曲しないように締め付ける。ただし、前腕のうっ血には注意すること。

 

３．基準側傾斜計の装着

計測手順

腹部に傾斜計装着ベルトを装着し、基準側傾斜計を装着する。

 

使用機器

・基準側傾斜計

・傾斜計装着ベルト

 

４．可動側傾斜計の装着

計測手順

可動側傾斜計を肘関節固定装具の上から肘後面に装着する。

 

使用機器

・可動側傾斜計

・傾斜計装着ベルト

 

５．補正データの取得（角度初期値計測）

計測手順

計測者は被験者の上肢が水平0度になるように静かに固定し、角度計のデータを取得する。

 

使用機器

・直角定規

 

注意事項

・補助者は直角定規を被験者の上肢にあてがい、肩関節が水平になっているか否かを確認する。

 

 

６．水平屈曲方向計測開始肢位

計測手順

計測は0度の位置から行う。

 

７．水平屈曲方向計測（計測回数３回）

計測手順

被験者に屈曲方向へ慣性力が働かないようにゆっくりと曲げてもらう。

 

注意事項

・計測開始のタイミングはオペレータの合図とともに可動してもらう。

・被験者に可動限界を感じた時点で、数秒間維持するよう指示する。

・計測終了のタイミングは、被験者が可動限界を申告した時点とする。

 

８．水平伸展方向計測基本肢位

計測手順

(1) 被験者の肩が計測台の上部から出るようにうつ伏せに寝てもらう。

(2) 頭は頭置き台にのせる。

(3)手の平を下向きにする。

 

使用機器

・計測台

・頭置き台

 

注意事項

・計測台の座面と背もたれの角度は水平であること。

 

９．伸展方向計測（計測回数３回）

計測手順

腹部に傾斜計装着ベルトを装着し、基準側傾斜計を装着する。

 

使用機器

・基準側傾斜計

・傾斜計装着ベルト

 

１０．可動側傾斜計の装着

計測手順

可動側傾斜計を肘関節固定装具の上から肘項面に装着する。

 

使用機器

・可動側傾斜計

・傾斜計装着ベルト

 

１１．補正データの取得（角度初期値計測）

計測手順

計測者は被験者の上肢が水平0度になるように静かに固定し、角度計のデータを取得する。

 

使用機器

・直角定規

 

注意事項

・補助者は直角定規を被験者の上肢にあてがい、肩関節が水平になっているか否かを確認する。

 

１２．水平伸展方向計測開始肢位

計測手順

計測は0度の位置から行う。

 

使用機器

・可動側傾斜計

・傾斜計装着ベルト

 

注意事項

・補助者は被験者の背中が計測台から離れないように被験者の背中を手で押さえる。ただし、計測対象側の肩甲骨は、押さえないこと。

 

１３．水平伸展方向計測（計測回数３回）

計測手順

被験者に伸展方向へ慣性力が働かないようにゆっくりと伸ばしてもらう。

 

注意事項

・計測開始のタイミングはオペレータの合図とともに可動してもらう。

・被験者に可動限界を感じた時点で、数秒間維持するよう指示する。

・計測終了のタイミングは、被験者が可動限界を申告した時点とする。