人類の進化を遡ると、歩行や走行は人間の移動手段であり、生活の一部分でした。しかし、文明の発達に伴って、人間の歩行距離や走行距離は減少の一途を辿っています。一方で、それらと反比例するように、生活習慣病等が蔓延し、人々は人間らしさを失い始めていると言われています。その中でも、足腰の機能が衰えて、生活の自立度が下がる「ロコモティブシンドローム」の予防や改善が、超高齢社会を迎えた日本において特に重要な課題です。
生活習慣病、ロコモティブシンドローム等の予防や改善のためには、歩行が重要な役割を果たすことを、多くの専門家が指摘しています。
こうした背景を踏まえ、日常の生活シーンで使用でき、日常生活の中で履いて歩くことで、足が持つ様々な筋肉の活動をより活発にするようなシューズを開発しました。
足指の動きを活性化させる構造を持たせ、歩行時の下肢の筋活動が一般的なシューズよりも大きくなることを実証しました。