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ミニ解説コーナー

用語解説

日本語用語解説(五十音順)

あ行

インフォームドコンセント
被験者が実験目的・実験内容・実験によって生じる可能性のある不利益についての説明を受けた上で文書による承諾をすること。

か行

官能・感性評価技術
風合い、食感、手触り、美観など、人間の感性に係わる製品特性の評価技術。従来は官能検査といわれていたが、近年は単なる検査にとどまらず、製品の官能的側面に関する設計も含めることから、官能・感性評価技術といわれるようになった。
コグニティヴウォークスルー
システムの開発者らが、そのシステムを用いるあるタスクを設定して、その操作手順を順に辿ることで、インターフェイス上の問題点を発見し、改善案を探る手法。
コンピュータマネキン
コンピュータ内に仮想人間を生成し、CADで設計された製品や環境との適合状態を評価するためのコンピュータソフトウエアシステム。製品と人間(ユーザ)との適合性を設計段階でチェックし、その結果を設計へ速やかにフィードバックさせることができる。

さ行

製品のライフサイクル
製造された製品が廃棄されるまでをいう。一般的に、梱包、出荷、納入、店頭展示、購入、使用準備、使用、後かたづけ、手入れ、廃棄の各ステージが考えられる。

た行

注視点解析技術
機器を操作するユーザの注視点を解析することで、何に注目しているのか、何が見にくいのか、何を見落としているのかなど、注意の対象を評価する方法。これにより、例えば表示の見やすさの評価や、認知的ユーザビリティの評価がなされる。また、官能・感性評価技術の一つとして、被験者が関心をもつ事象を把握するために用いられることもある。注視点測定のためには、一般的にはアイマークレコーダが用いられる。

な行

人間中心設計過程
Human Centred Design Process(HCDと略されることもある)。ユーザ(使い手)の立場に立った使いやすい製品を開発するための基本思想。ISO13407(JIS-Z8530 人間工学 インタラクティブシステムの人間中心設計プロセス)が、この考え方を基本としている。
認知的ユーザビリティ
製品のユーザビリティの中でも、手順的操作機器での、操作手順の分かりやすさを意味する。これは、人間の理解、判断、記憶などの認知特性との適合性が重要となることから、認知的ユーザビリティといわれる。
認知行動解析技術
認知的ユーザビリティを評価するための技術の一つ。ある製品やシステムを使用しているユーザの操作履歴や、戸惑い、誤りなどを記録し、それをもとに、手順上の分かりにくさや問題点を探る方法。ビデオ録画による操作手順解析、プロトコル解析のほか、評価対象機器にボタン操作履歴を記録するソフトウエアを組み込むことで操作データを得るなどの方法がとられている。
認知モデル
人間の認知過程を表すモデル。認知的ユーザビリティを検討するときに用いられる。GOMS(Goals,Operators,Methods,Selection rules)、KLM(Keystroke Level Model)が有名。GOMSはある機器操作をするときにユーザが踏まなくてはならない認知過程を構造記述するもので、操作課題の難易を理論的に評価するときに用いられる。KLMはその認知過程においての、個々の認知ステップの基本時間を合計することで、操作全体の所要時間を見積もるためのモデル。

は行

ハザード特定
当該製品の使用形態(使用状況)において、ユーザが接近、接触する恐れのある当該 製品に内包されるハザード(Hazard 人身や製品に危害を与える事象のこと 火災・ 感電・やけど・障害など)を明確化すること。
ヒューマンエラー
定められた標準から逸脱した人間行為。一般に事故の原因となった人間行為を意味することが多い。
ヒューリスティックエヴァリュエーション
システムの設計者や評価者が、ユーザビリティガイドラインに基づいて仕様書を検査することで、どのようなユーザビリティ上の問題点が現実に生じうるかを予測評価する方法。
フールプルーフ
ユーザの製品の誤使用を事故に結び付けないための安全設計の原則。偶発的な起動を防止する設計(埋め込み式の非常ボタン)や、一定の条件でないと作動しない(電子レンジや脱水機のドア)設計などがある。
プロトコル解析
Protocolとは、ユーザビリティテストにおいて、モニタの発話や行動を記録したもの。これを解析してモニタの思考プロセスを分析する。

や行〜わ行

ユニバーサルデザイン
特別な改造や特殊な設計をせず、すべての人が、可能な限り最大限まで利用できるように配慮された、製品や環境のデザインのこと。提唱者は、ノースカロライナ州立大学 ロナルド・メイス氏(Dr.Ronald L. Mace,1941-1998)。
ユーザテスト
ユーザビリティ(使いやすさ、使用性)の代表的な評価方法。試作機または実機をユーザに使用してもらって、そのときの作業成績や主観評価などを調査分析することで評価することが多い。
ユーザビリティ
使いやすさ(使用性)のこと。効率性(efficiency)、効果性(effectiveness)、満足度(satisfaction)で評価される(ISO9241-11)。
リスクアセスメント
製品安全活動の基本的な手順。当該製品の使用形態やその他利用可能な情報を体系的に用いてハザードを特定し、損害度と発生頻度によりリスクを見積もる。3ステップメソッド(本質安全設計、セーフ ガード、リスクコミュニケーション)によりリスク低減策を施した後、許容可能なリスクに到達したかどうかを判定する。この一連の過程のことを言う。ISO/IECガイド51(JIS Z 8051 安全側面 規格への導入指針)に記載されている。

英語用語解説(アルファベット順)

A〜N

Ergonomics
ヨーロッパを中心に発祥した人間工学。産業革命の時代以降、公衆衛生の向上と同時によりよい労働環境基準(作業管理、環境管理、健康管理)が必要になり、労働科学研究が生まれ、これがErgonomicsへと引き継がれた。
FMEA
Failure Mode and Effects Analysisのこと。システムの安全解析の手法。部品などの製品構成要素の故障が製品全体に及ぼす影響度と、その故障頻度の積によりリスクを評価し、重要保安部品を見出すなどのために用いられる。
FTA
Fault Tree Analysisのこと。欠陥樹木解析ともいう。製品の安全解析、事故分析の手法。事故は様々な要因が組み合わさった結果であると考え、その要因を樹状に図化する。図に展開することで、事故原因となった要因が把握しやすくなり、事故防止のための効果的な対策を見出すことが出来る。
GUIデザインモデル
GUI(graphical user interface)の試作モデルのこと。GUIとは、コンピュータ画面上のインタフェイスのことであり、例えば銀行のATMの操作画面が例として挙げられる。画面の見やすさの評価や、ある程度作動するデザインモデルにおいては認知的ユーザビリティの評価に用いられる。
Human Factors
アメリカを中心に第1次世界大戦から第2次世界大戦頃にかけて発達した人間工学。当時多発した航空機事故の原因がパイロットの「計器の見誤り」であったため、「特別な教育訓練や注意を要求することなく」「誰でも」「どんな時でも」「すぐに読める」計器をつくるため、実験心理学者が中心に研究に着手した。これがベースになり、「人間の能力に適したシステム設計技術」としてHuman Factorsが生まれた。

N〜Z

QC七つ道具、新QC七つ道具
QC(品質管理)を推進するための問題解決手法。量的整理のためのQC七つ道具(パレート図、チェックシート、特性要因図、ヒストグラム、グラフ、散布図、管理図)と、質的整理のための新QC七つ道具(連関図、親和図、系統図、マトリクス図、マトリックスデータ解析法、PDPC法、アローダイヤグラム法)がある。
QFD
Quality Function Developmentの略(もともとは日本が発祥で、日本語の「品質機能展開」の英訳)。製品に対する顧客要求と製品仕様との関係を整理し、新製品開発や設計段階から品質保証を行うための有効な考え方、方法論。